2日目:11月11日(午後の部)
薬師寺へ行こう!!
電車で奈良市内へと戻ってきた。次のお目当ては薬師寺だ。午後1時くらいに、薬師寺の最寄駅、西ノ京駅に到着。薬師寺に入る前に、腹ごしらえ。
駅の近くの喫茶店に入る。山菜ピラフをなんの期待もせずに頼んだら、あら、なかなかおいしい(失礼・・・)そういう(どういう?)小さな喫茶店って、たいてい可もなく不可もなくって感じだし(^^;

薬師寺でのお目当ては、今年いっぱい公開されている大唐西域壁画だ。平山郁夫画伯がなんと、30年もの歳月をかけて完成させたという、壁画が収められているのだ。玄奘三蔵、わかりやすく言うと三蔵法師が、中国を出発しインドへ”本物”の仏教を学びに行く、その命を賭けた旅の様々な場面が描かれている。高さ2.2メートル、長さはなんと49メートルという、この大作は今年限りの公開だと言うことで、見てみることに。『限定』とか弱い(笑)

境内に入る。入って右手が金堂など昔からあるところ。左が壁画が収められてる建物や写経道場などがある新しいところ。『壁画をご覧になる方は先に本尊をお参りしてからお越しください』というような看板があったので、まずは右手から。

修学旅行生の集団もいて、お坊さんの話を聞いていた。いいなぁ。いろいろ説明してくれるとわかりやすいし。個人だとその辺、どうもね。

国宝の東塔。なんと730年の建立だとか!

こちらは東塔と対になる西塔。1981年に再建されたものだとか。

門をくぐると、金堂が見える。中には本尊薬師如来さまが。観光客で賑わってた。

薬師如来の前に看板があった。『お薬師さまの真言 オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ』だとか。”コロコロ”ってなんかかわいい(笑)ちょっと親しみが。そういや、朝護孫子寺でもそうだったけど、仏像の前には、そのお方の真言が何だか明記してあったっけ。意味とか詳しいことはわからないけど、心の中でつっかえながらも唱えてみた。

そして壁画殿に向かった。歩いてたら、はっぴを着た職員のお姉さんが『2時からこちらで壁画の説明会をいたしま〜す!本日最終です!』叫んでいた。写経道場があって、そこで30分くらいであるらしい。1回は通り過ぎたんだけど、どうせ見るなら聞いておいた方がいいか、と思い直し、靴を脱いで中へと上がる。ちょうど2時だったので、ナイスタイミング。これであと10分も待つとかだったら、ホントに通り過ぎてたかも。これも薬師如来さまのお導き?!

道場には100人くらいは集まってたかなぁ。けっこう広いところだったし。お坊さんが出てきて、黒板に時々記入しながら壁画を見るポイントを教えてくれた。けれど『どう見るかは教えません。自分で感じてください』と。そりゃその通りだわ。
今年いっぱいの公開だと思ってたら、『来年も少し』見せてくれるらしい。だまされた?!とちょっと思っちゃったけど、そのときはガラス越しなんだって。今は、そりゃ触れることは出来ないけど、ガラスなし。
玄奘三蔵がどのような人かも説明してくれた。日本の仏教にも大きな影響を与えた人のようだ。玄奘三蔵が命賭けでインドから持ちかえった数々の経典。それを読みやすいようにと、中国語に訳したのが彼だそうだ。訳してくれたおかげで、漢字圏の日本にもこれほどまでに普及したというわけ。彼が訳したお経の中の1つが般若心経。もっとも有名だよね。

玄奘三蔵に関するお話から、説法へと流れる。でも難しい話でなく。『これは是非憶えて帰って』と言っていた言葉がこちら。”身心安楽(しんじんあんらく)”。メモしていってというから、素直に書いてみた(笑)”身”とは目に見えるもののこと。”心”は目に見えないもののこと。今のわたしたちの周りには食料や物が豊富にあったり、情報がいろいろ入って来たりと、目に見えるものは満たされている。けれど、心の方はどうなのか?自分とじっくり向き合っている人はどれほどいるだろうか?目に見えるもののレベルを上げることも必要だ。ある程度までは。けれど度を越すとそれは”貪”に変わる。つまり”貪欲”際限なく求め続ける。それはいつしか破壊へと向かうことになろう。”心”をしっかりと成長させなくてはいけないのだ。まずは自分とじっくり向き合ってみよう・・・・。
そこで『座禅や読経は難しいけれど、写経は手軽に出来るので、お薦めしている』と、写経グッズのセールスもあり(^^;けどホントに流行ってる(そりゃ、若い人はやらないだろうけど)らしい。いろんなお寺でやってるみたい。

長々と40分。たまにはこういう話もいいのかもなぁ。けっこう満足した。わかっていても実際に行動を改めるのは難しいけどね。
いまどきの坊主はパソコンも出来なくちゃダメ?!『ホームページがあるので、興味のある方はご覧ください』だって。

壁画が収められている壁画殿があるところは、全体的には玄奘三蔵院伽藍という。内部は撮影禁止なのだ・・・。

↑が門。上から見ると”回”な感じ。真中の””部分は、八角形のお堂が立てられていて、玄奘三蔵がお経を訳してる姿の像が奉られているのだ。回りを取り囲む回廊を歩いて、壁画殿へ。
写真に人がいっぱい写ってるとおり、中もすごい人。団体客ばかりだもの。ツアーで組まれてるから。ハッキリ言って、じっくり心行くまで見た!って感じにはなれなかったなぁ・・・・。しかもおばさん連中うるさいうるさい。静かに見やがれ!ちぇっ、せっかく来たのに。

伽藍を出たところにあったのが・・・。なむなむ横丁。なんだそりゃ(^^;食べ物を中心としたお土産コーナーだった。葛餅や奈良漬けなどなど、賑わっていた。ついつられて、買ってしまうわたし。まぁ、お土産足りなかったし、ちょうどいいか。

阿修羅ちゃんに会いに行こう!!!
薬師寺を出て3時半過ぎ。帰りの新幹線まで微妙なところ。あと1箇所行けそうなところと言えば・・・。近鉄奈良駅徒歩5分の興福寺しかないかなっ。昨日の夜、五重塔のライトアップは見たけれど、昼間は行ってないので、OK!

急ぎ足で国宝館へ直行!仏像が充実しているということだったので。普段、仏さまを見るのが好き、というほどではない。嫌いではないし、周囲の人よりは好きかもね。詳しくないけど。昨日”聖徳太子”見てたら、妙に仏像が見たくなったのだ。太子にゆかりのある”法隆寺”に行きたいとか言うならわかるけど(^^;

誰もがわかる、一番有名なのはやはり、阿修羅像だろうな。美術の教科書で見たものが、実際に目の前に!感激vどこか切ない感じの目とか良いかも。
見ていても、詳しくないから『ほー・・・。』とか『へ〜』ってな感じ(どんなだ?・笑)ではあるんだけど。昔の人の、信仰のパワーなんかも身に感じつつ、ゆっくりと見て回った。

出口の所にあった売店で、阿修羅ちゃんのイラストが入ったあぶらとり紙を思わず買ってしまう。もちろんケース(紙だけど)に、だけど、ちょうどなくなってきたしね。
時間もなくなってきたので、昼間の興福寺を眺めてから、近鉄奈良駅へ。


奈良駅から京都駅へ。新幹線の乗り場は大混雑!弁当買うのにも一苦労。京都観光してたら、どこも人、人、人、だったのかなぁ・・・。奈良で良かったのかも?静かにじっくり見て回れたし。大満足vホントに満足vここまで良いとは思わなかった。また行けるといいな。

1日目2日目(午前):2日目(午後)


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